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LEAN STYLE〜リーンスタイル〜

ムダのないスタイル。そして一歩を踏み出す。

LEAN STYLE

LIFE,STYLE,FASHION,CULTURE,HOME...

映画『WANDERLUST』に見る米サブプライム問題と自分に偽りのない生き方とは

カルチャー-「映画・音楽」

映画は専らhuluかApple TVで観ています。

huluで『Wanderlust~二人のパラダイス~』を観たので、

マネー論とライフスタイル論について考えてみました(多少ネタばれ注意)

 

米国Hip世代・サブプライムローンの爪痕

公開は2012年の作品。始まりの舞台はNY・マンハッタン。

30代DINKSカップルがNYのウェストサイドマンハッタン

つまり高級住宅街エリアでマンションを購入するところから始まります。

ジェニファーアニストン演じるリンダはとにかく憧れの立地・ステイタスを重視し、

「絶対にココじゃなきゃ嫌!」とばかりにゴリ押し、

不動産会社も“不動産投資として価値が出るかのよう”に仄めかし、夫も思わず承諾。

最高の立地、夜景の見えるタワマン、ただしお値段的に精一杯で買えたその部屋は

ワンルーム+マイクロロフト。ベッドは壁際収納の超~~狭い部屋。

 

この部屋の内装は品の良いナチュラルなウッド調シンプルモダンで

何よりも窓に映る夜景が最上のインテリア、居間はおそらく8畳くらい?ですが

シンプリスト的にはとっても素敵な部屋です。

 

でも、その後夫は会社を解雇され、妻は年収わずか800ドル。

高級マンションを維持することはできずにマンハッタンを

離れて田舎にドロップアウトするんですね。

 

これはまさしく2007~2009年頃のサブプライム住宅ローン問題で起こった

多くの人々の現実でしょう。

サブプライムローンは支払滞納歴・破産歴等のある、信用度は少し

低いけどお金を借りて家を買いたいと思っているまさに

こうしたカップルがターゲットでしたよね。

憧れの都市での理想の生活。そのための住まい。

初めは手の届きやすい金利で購入時の負担感を減らし、

不動産価値が上がれば貯蓄では成し得ない大きなマネーを動かして

資産を増やせるとばかりに誘惑する。お金とライフスタイルの両方で

理想を実現させることができると煽情的な誘惑に駆られてあっという間に

人々が虜になるのもとても理解できます。

 

個人的には住宅購入予定はないですが、

現在の日本も住宅ローンは超低金利時代とはいえ、

高齢化社会や都市の過疎化、住宅シェアリング事情の加速などから

住居購入にはますます慎重な判断が必要とされると日々感じずには居られません。

 

自分を偽らない生き方とは

結局二人はマンションを売却し、無一文のまま

ジョージア州のヒッピーコミューンに流れつき、

ドアのない家でプライバシー筒抜けの環境の中、

ヌーディスト達とナチュラルドラッグに囲まれ自給自足生活を送るのですが、

当初は一番反対していたリンダが

そのヒッピー生活の中で、

今までの自分にはない満ち足りた感情やゆるぎない自信を感じ取り、

「ここが私の居場所だ」と感じるんです。

 

ただ、それは一時的に、

今はそこにしか居場所がないから、

そこが居場所と感じるだけなのか、

それとも本当に探し求めた場所なのか、

必要とされる場所が自分の居場所なのか、

それはおそらく彼女もその時はわかっていないんですよねぇ。

 

オチには触れませんが、結局のところ、

過去の生活は彼女にとっては精一杯無理してつくった

ライフスタイルだったのでしょうけれど、

多かれ少なかれ、世の人々はそうした偽りのスタイルに

縛られているということを個性的な登場人物達が体現していますw

 

自分にとっての本当に幸せな生き方は何か…

と思わず 考えてしまいました。

 

以上、長くなりましたが現実逃避してヒッピーライフに身を置いて、

いっそ自然に溶け込みたいわ~というお疲れな方(私を含めて)に

お勧めしたい映画です。